ひとりひとりの生き方を豊かにする、
健康スキル・ツール開発を目指します。
健康と対になっているものは、病気ということでしょうか。
検査数値が悪くても、病気で治療中だとしても健康といえることがあるのではないでしょうか。
また、単に病気でないからといって、健康といえるのでしょうか。
私は、健康と対になっているものは生活の質(QOL)ではないかと考えます。
日々の生活を、自分の置かれている状態を理解し、心身の状態をコントロールでき、自分の生き方として納得できていれば健康といえるのではないでしょうか。
病気にたいして、医療は主に検査・治療を通して対応してきました。そのエネルギーは、身体やこころの“異常”を探し、治すことに注がれてきました。そして、医療側から患者への生活管理の教育は“与えられる”ものとしてありました。
しかし、生活の質(QOL)を維持するための健康であるならば、その軸を身体やこころの“異常”探しとは別のところに置くとともに、生活管理においても、その方法を個人個人が生活の中で見つけ、身につけるものだと考えます。
そのためには、従来からなされてきた保健・医療に関するスキルだけでは十分とはいえません。
なによりも生活者の視点で、個人個人が「何をすればよいのか」あるいは「してはいけないのか」を“学ぶ”ことであり、そのために役立つスキル開発、ツール開発が社会の要請であると考えます。